歯肉炎とは、歯ぐきに炎症が起っている状態のことです。
よって、正しいブラッシング方法やスケーリングルートプレーニング(歯石をとること)、PMTC(歯科医院で行う歯肉のクリーニング)などにより、元の健康状態に戻ります。

しかし、そのまま放置しておくと、歯肉だけの炎症にとどまらず、歯を支えている組織にまで炎症が拡がり、歯の周りの組織の炎症−いわゆる歯周炎(=歯周病)になってしまいます。
軽度の歯周病であれば、歯肉炎と同様にスケーリングなどで治癒する場合もあります。しかし、たいてい、一度歯周病になるスイッチが入ると中度→重度、1歯→数歯→全歯と拡がっていってしまいます。中度、重度になると、もうスケーリングルートプレーニングだけでは、歯の周りの組織の崩壊を、止めることも難しくなってきます。
もちろん崩壊してしまった組織は、自然に元に戻ることはありません。だからといって放置しておくと、ただ歯が抜け落ちてしまうのを待っているだけです。
歯周病によって、崩壊してしまった組織(歯槽骨、歯根膜、歯肉など)を再生するための外科処置があります。方法は個人個人によって異なります。ここでいくつか紹介します。
(1)FOP 歯肉をめくって歯についている汚れを直接にとる
(2)APF 少し減ってしまった歯肉を、きれいに戻して審美性をよくせる
(3)FGG かなり減ってしまった歯肉を削ったり、移植して審美性をよくする
GBR 歯肉をめくって、他の部分から取った骨を移植し、減ってしまった歯槽骨を再生する。
GTR 歯肉をめくって、骨や組織の再生のための薬を入れて、崩壊してしまった組織を再生する。